RURUの詩(うた)

流々純一の詩集

三 月

大学を卒業する際に書いた詩です。三月は人と別れる寂しい季節ですなあ。

 

三 月

           流々純一

 

 群青の水面に、

 四年間の答えが、

 見えかくれしていた。

 私はとりつかれたように、

 深い水面をみつめていたが、

 人と別れることに混乱していた私は、

 何も感じることができなかった。

 一度何かを感じ始めたら、

 限りない寂しさが、

 私を狂わしてしまうであろうから、

 私は必死になって、

 無感情のまま、

 いつまでも寂しげな三月の海をながめていた。

 

  1994年