RURUの詩(うた)

流々純一の詩集

作る詩は、感傷的な詩が多いですね。 夢 夢とは何か、 分からないまま求め続けた。 多くのことが実現された。 そして、 他人にどんなに評価されても、 他人にどんなに称賛されても、 心は何も動かないことに気づいた。 僕は夢の中をさまよった。 たった一つ…

三 月

大学を卒業する際に書いた詩です。三月は人と別れる寂しい季節ですなあ。 三 月 流々純一 群青の水面に、 四年間の答えが、 見えかくれしていた。 私はとりつかれたように、 深い水面をみつめていたが、 人と別れることに混乱していた私は、 何も感じること…

くじびき

久しぶりに詩をつくりました。時々過去のことを夢に見ます。夢からさめないでと思う時が時々。いつまでもベッドから起き上がれません。 くじびき 流々純一 当たればすべてを得られ 外れればすべてを失う そんなくじびきが ある日突然目の前に現れた 眠い目を…

青稲(せいとう)

以前に書いた詩を作り直しました。 青 稲 流々純一 志は孤独なものだ と、友のつぶやく。 僕はふと 緑の野辺に問いかけた。 人間とは 沢山いればいるほど ひとりぼっちになるのですか。 幾千と知れぬ 豊かな青稲は 素知らぬ顔で風にそよぐ。 僕は叫びたかっ…

3.もしもあの日がなかったら

今日は、自分の学生時代に作った詩の一つを載せます。 もしもあの日がなかったら 流々純一 気づいたら ワイン色のじゅうたんの敷かれた 静かな図書館の廊下で 僕は君を探していた。 君がそこにいるのか 僕には分からない。 でも僕は そこに君がいたとしても …

少し前に知り合いを亡くしました。彼のことを思って作りました。 高き塔 流々純一 君何故に逝く。 若き妻と幼き子を残して。 君何故に逝く。 苦楽の後の乾杯のせぬ間に。 思うに逝ったのは君ではなく 逝ったのは私である。 夢の世界に閉じこもった私の死であ…

1.青苗(あおなえ)の海

仕事を離れ、田舎に戻った時に見た風景をイメージした詩です。 青苗の海 流々純一 目の前に広がる青苗の海 私は、気高く見渡した。 ここがふるさと、心の源 いつも私といっしょにいてくれた海 蝉と蛙が鳴いている。 遠くに見える社の森から 赤い特急列車が青…